研究課題/領域番号 |
18K08067
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
武田 匡史 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (40547501)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 心筋再生 / 心筋前駆細胞 / CD82陽性心筋前駆細胞 / iPS細胞 |
研究成果の概要 |
我々はiPS細胞由来CD82陽性心筋特異的前駆細胞を同定した(Cell Reports 2018)。心機能改善効果を検討するためにCD82陽性心筋特異的前駆細胞(2x106, 5x106個)を無胸腺ラットの心筋梗塞心に移植を行い、1か月後、3か月後でsham群に比べて改善効果を示した。組織学的には1か月後では梗塞心内でCD82陽性心筋特異的前駆細胞が心筋に分化しているのを確認したが、3か月後には残存が乏しい傾向にあり、ホストの残存する免疫能により除去された可能性が考えられた。今後、さらに効果的な治療法の確立のために、免疫抑制剤を用いて今後検討していく必要があると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
基本的には心筋梗塞などで障害を受けた心臓は再生することがなく、失われた心臓の機能を取り戻すには根本的治療としては心臓移植しかないのが現状であるが、ドナー不足により十分に治療としての役割を果たせていない。そこで、iPS細胞から分化した心筋細胞を移植する方法が現在試みられているが、分化し増殖する力が失われている心筋細胞ではなく、自身が増殖力を有している心筋前駆細胞を用いることで、移植に大量の数必要とされる心筋細胞ではなく、より少ない量で効果が期待されるCD82陽性心筋特異的前駆細胞を移植することで心機能改善効果を動物モデルで示したことは今後の前駆細胞治療開発にとって有望である。
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