研究課題/領域番号 |
18K08111
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
中西 直彦 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10637911)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 肺高血圧症 / カベオラ / Caveolin / Cavin / BMPR2 / カベオリン / キャビン |
研究成果の概要 |
細胞膜カベオラ構成蛋白であるCaveolin-1 (Cav1) は肺動脈性肺高血圧症 (PAH) の原因遺伝子の一つであるが、Caveolin-CavinシステムのPAH発症・進展における役割はいまだ不明である。 肺動脈血管内皮細胞においてCav1はBMPR2を細胞膜に局在させSmad 1/5/9のリン酸化を調節し、血管内皮細胞のアポトーシスに関与していた。またCavin-1はCav1とBMPR2の結合を競合阻害しBMPR2の細胞膜への局在を阻害して、下流のSmadシグナルを調節していた。以上より、Cav1とCavin1の結合阻害が肺高血圧症に対する治療ターゲットとなる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の我々の研究結果からは、CaveolinおよびCavinがカベオラでのBMPRIIの局在に関与し、下流のSmadシグナルを調節していることが判明した。CaveolinとCavinの結合がBMPRIIの細胞膜上への局在に重要であり、肺高血圧症の発症に関与している可能性が示唆された。肺動脈性肺高血圧症は発症・進展のメカニズムが未だ不明であり根治的治療が確立していない難病である。今回の結果はCaveolin-Cavinシステムの肺高血圧症における役割を明らかにし、肺動脈のリバースリモデリングを可能とする治療法の開発に寄与することが出来たと考えられる。
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