研究課題/領域番号 |
18K08129
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
辻野 一三 北海道大学, 医学研究院, 特任教授 (00344507)
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研究分担者 |
今野 哲 北海道大学, 医学研究院, 教授 (20399835)
大平 洋 北海道大学, 大学病院, 助教 (20528301)
真鍋 徳子 自治医科大学, 医学部, 教授 (70463742)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 肺高血圧症 / 右心不全 / 間質性肺疾患 / 慢性閉塞性肺疾患 / 病理 / 肺動脈 / 肺静脈 / 心臓MRI / 右室機能 / 右室・肺動脈カップリング / 肺疾患 / 血管 / 右心機能 / 心臓MRI / 右心 / 心筋 / 骨格筋 |
研究成果の概要 |
Lung-PH症例では右室収縮能は代償的に亢進するも、右室・肺動脈カップリングは障害されていた。右室拡張能では、弛緩能は保たれているが、硬さが増しており、これらはPAHに類似した右室機能異常と捉えられた。 死因解析ではLung-PH症例は、PH関連死、特に呼吸不全死が多く、PAHや4群PHと異なっていた。今後Lung-PHの予後改善を実現する上で、PHに加え背景肺疾患に対する適切な対処が重要であることが示唆された。 血管病理の解析では、線維化が進行中の領域における肺動脈リモデリングの有無・程度がPHの合併をある程度規定することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺高血圧症の5病型の一つである「肺疾患に伴う肺高血圧症」は、他の病型の肺高血圧症と比較して、診断後の余命が短く、疾患の正しい理解や治療法の改善が求められていた。今回の研究では、①肺疾患合併肺高血圧症の発症には肺の線維化が進行中の場所における肺動脈の病変の有無が重要であること、②肺動脈圧上昇の結果右心室の機能異常が起こっていること(右室・肺動脈カップリング障害と右室の硬化)、さらに③死因は肺高血圧症そのものよりも肺疾患のことの方が多いことを明らかにした。これらは「肺疾患に伴う肺高血圧症」に対する治療方法と診断後の患者さんを今後どのようにして改善していくかを考える上で有用な情報である。
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