研究課題/領域番号 |
18K08139
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
際本 拓未 筑波大学, 医学医療系, 講師 (80724773)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | Has2 / 気管支喘息 / 高分子量ヒアルロン酸 / CD44 / TGF-β / IL-17 / HAS2 / TLR4 / マウス / 喘息 / COPD / 小胞体ストレス / Siglec-E / ヒアルロン酸 |
研究成果の概要 |
本研究は、当研究室が独自に発見した新規喘息感受性遺伝子HAS2が、高分子量ヒアルロン酸やSiglec等を介し気道炎症を制御する可能性を、HAS2欠損マウスを用いて検証した。その結果、Siglecとの関連は確認できなかったが、マウスの急性好酸球性気道炎症病態下においてHas2機能異常が好酸球性気道炎症の重症化、気道過敏性の亢進、Th2および炎症性サイトカインの上昇をもたらすことがわかった。Siglecとの関連は明らかにならなかったが、これらの病態の際にはCd44,Tgfb1といったヒアルロン酸結合蛋白の下流の分子も抑制されており、Has2機能異常が好酸球性気道炎症病態に関与することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当研究室ではHAS2遺伝子が気管支喘息の疾患感受性遺伝子であることを独自に見出した。しかし、同遺伝子異常がどのように喘息病態形成に関与するかはこれまで明らかでなかった。本研究ではHas2遺伝子欠損マウスを用いることで、Has2遺伝子の異常が好酸球性気道炎症の増悪や気道過敏性の亢進をもたらすかどうか、およびSiglecの関与の有無を検証した。本研究によりHas2機能異常は急性好酸球性気道炎症の重症化をきたすこと。慢性好酸球性気道炎症や肺気腫形成モデルでも重症化することを発見した。本成果は喘息および他の炎症性肺疾患への新規治療アプローチの創出といった臨床応用へと展開する基盤となるものと期待される。
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