研究課題/領域番号 |
18K08150
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
千葉 弘文 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (40347175)
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研究分担者 |
齋藤 充史 札幌医科大学, 医学部, 助教 (00768939)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 特発性肺線維症 / マイクロバイオーム / 急性増悪 / 自然免疫 / ディスバイオシス / ディスバイオーシス / 肺サーファクタント蛋白質 |
研究成果の概要 |
無菌であるとされてきた下気道にも、多様性に富んだマイクロバイームの存在が明らかになった。申請者らはIPFに焦点をあて。患者のBALF中のマイクロバイオーム解析を行った。その結果、①マイクロバイオームの多様性の喪失が早期死亡と相関すること、②特定の細菌群の増殖が疾患進行と相関することを示した。一方、急性増悪の発症とマイクロバイオームの変容との関連については、イベント数が少ないため、示すことができなかった。今後の継続課題とした。マウスのブレオマイシン投与モデルでは、マイクロバイオームがIPFと近似した変化 をしめすことが明らかになった。今後このモデルも用いて病態の解明と治療戦略の検討を行う。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IPFの病態に肺内マイクロバイオームが関連することが示され、これら菌体成分のTOll様受容体等、パターン認識受容体を介した自然免疫応答等が本症でも重要な検討領域になると考えられる。本研究により、今後の研究に対する方向性を示すことができた。また、マウスのブレオマイシン投与肺線維症モデルの肺内マイクロバイオームがヒトIPF患者の肺内マイクロバイオームと近似していることを示せたことは、今後、同モデルを用いることにより、IPFの病態の解明、マイクロバイオームに焦点を当てた治療戦略の検討が簡便となった。
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