研究課題/領域番号 |
18K08157
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
青柴 和徹 東京医科大学, 医学部, 教授 (60231776)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 肺線維症 / 間質性肺炎 / 線維芽細胞 / アシドーシス / 炭酸脱水素酵素 IX / 炭酸脱水素酵素 / ブレオマイシン / 特発性肺線維症 / Carbonic anhydrase IX / アスドーシス / 線維細胞 / 酸性環境 |
研究成果の概要 |
特発性肺線維症の肺組織は低酸素による解糖系亢進により酸性化していることから、線維芽細胞が生存、増殖、活性化するには細胞内外のpHを調節するCarbonic anhydrase IX (CA IX)が重要な役割を果たしているのではないかという仮説をたてた。Transforming growth factor β (TGF β)で刺激した肺線維芽細胞では解糖系が亢進し、細胞外液が酸性化した。ブレオマイシン肺線維症マウスにCA IX阻害薬 (U-104) を投与したところ、肺コラーゲン量が減少し、肺コンプライアンスの低下が改善した。以上の結果からCA IXは肺線維症の治療標的になると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特発性肺線維症の治療成績は十分ではなく、新規治療薬の開発が望まれている。近年、線維化肺組織では解糖系が亢進して酸性化していることが報告されているが、本研究では肺線維芽細胞が線維化組織で生存、活性化するためには細胞内外のpHを調節するCarbonic anhydrase IX (CA IX)が重要な役割を果たしていることが示された。CA IXは肺線維症の新しい治療標的になると考えられた。
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