研究課題/領域番号 |
18K08158
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
荒屋 潤 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (90468679)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | リソファジー / 慢性閉塞性肺疾患 / 細胞老化 / リソソーム / オートファジー / Galectin3 / TRIM16 / COPD / ガレクチン3 |
研究成果の概要 |
リソソーム傷害のCOPD病態における役割は明らかでない。我々は喫煙刺激がリソソーム損傷を誘導し、TRIM16介在性リソファジーによるリソソーム恒常性維持が、リソソーム機能と細胞老化亢進の制御で重要な役割を果たしていることが明らかになした。TRIM16発現が低下した場合には、喫煙刺激によるリソソーム損傷は十分に回復せず、損傷リソソームが蓄積し、リソソーム機能は低下し、結果的に細胞老化を誘導した。COPD肺組織や、分離気道上皮細胞ではGalectin3発現の増加と、TRIM16発現の低下を認めた。 不十分なリソファジーがリソソーム傷害を蓄積させCOPD病態に関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
老化関連呼吸器疾患であるCOPDは、高齢化社会に伴いその患者数は増加し、社会的にも医療経済的にも、その病態解明と有効な治療法の開発は重要な課題である。 我々はCOPD病態における細胞老化の亢進に、リソソーム傷害の蓄積が関与することを見出した。このリソソーム傷害の機序として、TRIM16という蛋白が関与するリソソーム選択的なオートファジー分解である、リソファジーの機能低下の影響を明らかにした。 リソファジー誘導が、COPD病態の制御に有効である可能性が示されており、今後の治療法開発につながる結果と考えている。
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