研究課題/領域番号 |
18K08179
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
柳 重久 宮崎大学, 医学部, 助教 (60404422)
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研究分担者 |
松尾 彩子 宮崎大学, 医学部, 医員 (40776332)
坪内 拡伸 宮崎大学, 医学部, 助教 (60573988)
松元 信弘 宮崎大学, 医学部, 助教 (70418838)
三浦 綾子 宮崎大学, 医学部, 助教 (70710903)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 肺微小環境 / 細胞老化 / 肺胞微小環境 / 内因性幹細胞ニッチ機構 / 慢性閉塞性肺疾患 / 特発性肺線維症 / 組織幹細胞ニッチ / 細胞移動調節機構 |
研究成果の概要 |
喫煙関連肺疾患におけるII型肺胞上皮(AT2)内分子の意義を、組織幹細胞ニッチを制御する細胞老化/細胞移動調節機構という独創的な観点から解明し、両疾患に対する治療戦略を創出することが本研究の目的である。AT2特異的Pten欠損マウスを新規に作製した。AT2特異的Pten欠損マウスは高齢期に肺気腫を自然発症した。RNAシーケンス解析の結果、単離AT2と単離肺間葉細胞で細胞相互作用が破綻していた。AT2でのPten欠損は、細胞老化を加速させ、不良ミトコンドリア蓄積をきたした。以上の結果から、AT2でのPtenは細胞老化とミトコンドリア機能を制御し肺気腫発症抑制に重要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性閉塞性肺疾患と特発性肺線維症は原因不明の線維性疾患であり、進行性の呼吸不全を来す。両疾患ともに有効な薬物療法がない。本研究は、組織幹細胞ニッチの恒常性を制御する分子メカニズムを解明するもので、難治性呼吸器疾患の病態機構の理解と新規治療法を樹立する上で極めて重要である。組織幹細胞ニッチ破綻に着目した慢性閉塞性肺疾患と特発性肺線維症の病態解明は新規のアイデアである。慢性閉塞性肺疾患と特発性肺線維症の病態解析と新規治療法の樹立を目指す本研究の達成は呼吸器医療に計り知れない貢献をもたらす。組織幹細胞ニッチ機構の理解は、多臓器のリモデリング疾患や発癌機構の理解を飛躍的に前進させる。
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