研究課題/領域番号 |
18K08180
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
渡辺 正樹 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (90398298)
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研究分担者 |
井上 博雅 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (30264039)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 急性肺傷害 / 肺線維症 / ホスホリパーゼA2 / ロイコトリエンB4第二受容体 / 気管支喘息 / 間質性肺炎 / リゾリン脂質 |
研究成果の概要 |
分泌型ホスホリパーゼA2は、リン脂質を加水分解して脂肪酸とリゾリン脂質を遊離する酵素である。本研究は、脂質代謝を始動する酵素であるホスホリパーゼA2ファミリーの中で、これまで肺における作用を報告されていないⅡD型ホスホリパーゼA2とその代謝産物の受容体であるロイコトリエンB4第二受容体に着目して、難治性呼吸器疾患である急性肺傷害と肺線維症の病態における役割を解析した。本研究から、ロイコトリエンB4第二受容体は急性肺障害の病態を抑制する作用を有する可能性がある。また、ⅡD型ホスホリパーゼA2は肺線維症の初期には線維化を促進するが、後期には逆に抑制するユニークな作用を有することも見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治性呼吸器疾患である急性肺傷害および肺線維症は、詳細な病態機序は不明であり、有効な治療法が確立されていないため、予後は極めて不良である。本研究により、両者の病態におけるⅡD型ホスホリパーゼA2とロイコトリエンB4第二受容体の役割が明らかになった。これまでにない新しい観点に基づく病態理解および新規治療法の開発につながる。
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