研究課題/領域番号 |
18K08191
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
|
研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
長内 和弘 金沢医科大学, 総合医学研究所, 教授 (70221158)
|
研究分担者 |
及川 理恵子 金沢医科大学, 医学部, 助教 (40410336)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | アミオダロン / 肺障害 / ラット / 肺サーファクタント / 肺胞II型上皮細胞 / リン脂質 / サーファクタントプロテイン / 層状封入体 / 間質性肺炎 / 肺胞II型上皮細胞 |
研究成果の概要 |
アミオダロン実験肺障害モデルにおいて, 形態的にⅡ型細胞、層状封入体の大型化がみられ, 単離Ⅱ型細胞におけるホスファチジルコリンの合成能が亢進し, 肺組織中のホスファチジルコリン のde novo合成酵素、リモデリング合成酵素ともmRNA発現が亢進し, 肺組織中サーファクタントプロテインmRNA発現量に差はなかったが、SP-AとSP-Dタンパク量は増加がみられた。以上の結果よりアミオダロン肺障害における肺組織中リン脂質過剰蓄積には従来知られていたリソソーマルホスフォリパーゼA2の抑制によるリン脂質分解低下のみならず、Ⅱ型細胞におけるリン脂質合成亢進が関与していることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アミオダロンは重大な難治性不整脈に対して優れた効果があり、現在も臨床現場で広く用いられているがときに致死性の間質性肺炎を引き起こす危険な薬剤である。本研究は肺の特異的物質である肺サーファクタント代謝に注目し同肺障害の本態である肺組織中リン脂質過剰蓄積には従来知られていたリソソーマルホスフォリパーゼA2の抑制によるリン脂質分解低下のみならず、Ⅱ型細胞におけるリン脂質合成亢進が関与していることが示唆された。この結果はアミオダロンによって発症する間質性肺炎についての新たな機序を明らかにしたものであり、同間質性肺炎の予防についての知見が深まり、新たな診断・治療法の開発につながることが期待される。
|