研究課題/領域番号 |
18K08216
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
森岡 与明 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (30382154)
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研究分担者 |
塩井 淳 大阪市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (90260801)
庄司 哲雄 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (40271192)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | サルコペニア / オンコスタチンM / 骨格筋萎縮 / STAT3 / 慢性腎臓病 / C2C12細胞 / 腎不全 / アデニン負荷 / C/EBPδ |
研究成果の概要 |
慢性腎臓病に伴うサルコペニア(筋肉量減少・筋力低下)の病態形成におけるオンコスタチンM (OSM)の役割を検討した.アデニン負荷腎不全モデルマウスにおいて,骨格筋量の減少,筋組織のOSMとその受容体発現の上昇,および筋分解亢進・筋増殖抑制に関わる因子の発現上昇がみられた.さらに成熟C2C12筋管を用いた細胞実験において,OSMにより筋管サイズの縮小,筋分解系因子の発現上昇,筋分化系因子の発現低下がみられ,それらの効果はSTAT3の抑制により減弱した. 以上より,OSMが慢性腎臓病における骨格筋萎縮に関与すること,またその効果はSTAT3経路を介した筋分化および分解の調節によることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,炎症性サイトカインに属する多機能蛋白オンコスタチンMが慢性腎臓病に伴うサルコペニアに関与すること,またその機序の一部が細胞レベルで明らかになった. 慢性腎臓病患者の予後に関わるサルコペニアの機序としては,多様な要因が想定されている.今回,その一つとしてオンコスタチンMの役割が明らかになったことで,慢性腎臓病患者のサルコペニアを抑制し,予後改善につながる治療への発展が期待される.
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