研究課題/領域番号 |
18K08227
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | (財)冲中記念成人病研究所 |
研究代表者 |
星野 純一 (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (70725861)
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研究分担者 |
森田 英利 岡山大学, 環境生命科学研究科, 教授 (70257294)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 細菌叢解析 / 嚢胞感染症 / 多発性嚢胞腎 / 慢性腎臓病 / マイクロバイオーム解析 / 腸内細菌叢 / 嚢胞感染 / 次世代高速DNAシークエンサー / 多発性嚢胞肝 |
研究成果の概要 |
難治性嚢胞感染の発症機序を明らかにするため、頻回嚢胞感染を有する多発性嚢胞腎患者を対象とした、嚢胞液・糞便・唾液のマイクロバイオーム解析を実施した。 合計6検体の16S rRNA細菌叢解析を行った結果、嚢胞感染患者の嚢胞液の細菌叢分布は、糞便・唾液の細菌叢分布とは大きく異なるもので、血液培養結果とも合致しない可能性が示唆された。従来は、肝嚢胞感染成立機序として、腸管バリアの破綻による門脈由来の腸内細菌感染と考えられてきたが、本研究結果はその仮説を覆す結果となった。この仮説に基づき、従来の抗生剤治療は主に腸内細菌をターゲットとしている。今後の抗生剤治療最適化を再考しうる結果であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PKD患者の嚢胞感染症は生命予後・患者QOLに直結する難治性疾患であり、医療経済的にも長期入院・長期抗生剤投与・多剤耐性菌など多くの問題を抱えている疾患であるにも関わらず、有効な治療法が存在しない難治性疾患である。今回、嚢胞液・糞便・唾液の細菌叢分布を、マイクロバイオーム解析による新しいアプローチから解析し、本疾患の新たな発症機序に関する知見を得たことは、今後の新たな検査法の開発や治療法発展へのアプローチの第一歩になりうる研究成果であり、学術的意義・社会的意義が示唆される。
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