研究課題/領域番号 |
18K08239
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
秋山 真一 名古屋大学, 医学系研究科, 特任講師 (20500010)
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研究分担者 |
丸山 彰一 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (10362253)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 膜性腎症 / ネフローゼ症候群 / 責任抗原 / 自己抗体 / PLA2R / THSD7A |
研究成果の概要 |
成人の一次性膜性腎症(pMN)は、近年、その責任抗原としてPLA2RやTHSD7Aが発見された結果、疾患概念が更新され、pMNは責任抗原ごとに亜型に分類できる可能性が示唆された。本研究では未知の責任抗原の解明に取り組みつつ、既知の責任抗原に対する自己抗体を指標にした病態解明と新規診断法の開発に取り組んだ。日本人pMN患者に特有の新規責任抗原の同定には至らなかった。PLA2R関連pMNは診断時の抗体濃度が独立した腎機能悪化のリスク因子であるが、エピトープ拡散は病勢との相関は得られなかった。THSD7A関連pMNも自己抗体を指標にした診断が有用であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、一次性膜性腎症の責任抗原の一部が明らかになり、抗原染色や血中自己抗体測定に基づいた鑑別・病勢評価・予後予測ができるようになりつつある。その一方で、一次性膜性腎症の病因となっているすべての責任抗原が同定されたわけではなく、とくに日本人一次性膜性腎症患者では責任抗原が不明なタイプの一次性膜性腎症が多く、既知の責任抗原であるPLA2RやTHSD7Aに関しても病態機序の理解や臨床実態の解明が不十分である。本研究は、これらの課題に対して科学的知見を補強するものであり、本邦のみならず世界中の一次性膜性腎症患者の診療に貢献するなどの学術的および社会的な意義を持っている。
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