研究課題/領域番号 |
18K08258
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
伊藤 恭彦 愛知医科大学, 医学部, 教授 (60402632)
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研究分担者 |
水野 正司 名古屋大学, 医学系研究科, 特任教授 (20303638)
勝野 敬之 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (60642337)
武井 佳史 愛知学院大学, 薬学部, 教授 (70362233)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 腎不全 / 腹膜透析 / 腹膜機能 / glycocalyx / 塩 / 腹膜透過性 / 内皮細胞 / Glycocalyx / 食塩 / TonEBP / IL-6 / 透過性亢進 / D/P Cr / 炎症 / TGF-b-VEGF-C pathway / 除水不全 / 腹膜機能障害 |
研究成果の概要 |
腹膜透析は、腹膜という生体膜を透析膜として用いる血液浄化法である。腹膜透過性亢進が予後を決定する重要因子であることが知られている。その機序は血管数増加とされてきたが、矛盾する所見が明らかとなってきた。今回、我々は腹膜の毛細血管のグリコカリックス異常、ヘパラン硫酸とUEA-Iレクチン結合糖鎖の減少が透過性亢進と関与することを明らかにした。また、食塩過剰摂取から、Naが軟部組織等に沈着しTonEBPを活性化し、MCP-1発現からマクロファージの浸潤からIL-6上昇、炎症を惹起し、血管新生、そして血管透過性の亢進に繋がるということを明らかにした。今後治療ターゲットとなることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腹膜透析は、腹膜という生体膜を透析膜として用いる血液浄化法で近年循環動態への影響が少ないことから高齢者に適しているといわれている。腹膜透過性亢進が予後を決定する重要因子であることが明らかとされているが、その機序は不明なところが多い。今回、腹膜の毛細血管のglycocalyx異常、食塩摂取過剰から炎症が惹起され血管新生・透過性亢進の機序を明らかとした。治療ターゲットとなり、治療の質向上および除水不全の改善から離脱がへることが期待される。このことは、腹膜透析患者にとって朗報となりまた医療費削減にもつながると考える。
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