研究課題/領域番号 |
18K08269
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
下村 裕 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70397107)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 外胚葉形成不全症 / EDA / EDAR / EDARADD / WNT10A / 低汗性外胚葉形成不全症 / dominant-negative効果 / dominant-negative / 多面的アプローチ / EDA2R |
研究成果の概要 |
外胚葉形成不全症(ED)の発症機構をin vitroレベルで明らかにすることを主な目的として本研究を実施した。まず、低汗性外胚葉形成不全症(HED)の家系の解析で新規の遺伝子変異を同定した。次に、HEDの原因遺伝子であるEDARとEDARADD遺伝子について詳細な解析を行った結果、優性遺伝型のEDARとEDARADDの変異型蛋白は野生型蛋白に対してdominant-negative効果を発揮することを証明した。また、劣性遺伝型のEDARとEDARADD変異は機能喪失型であることも明らかにした。さらに、別のEDの原因遺伝子であるWNT10Aの変異についても機能を喪失することを証明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通じ、これまでほとんど解明されていなかったEDARとEDARADD遺伝子変異による低汗性外胚葉形成不全症、およびWNT10A遺伝子変異による外胚葉形成不全症の発症機構をかなり明らかにすることができた。これらの疾患は、発汗低下や歯の低形成などの症状により、患者の生活の質を著しく低下させる。現在、欧米においては疾患の発症を胎生期の段階で抑制するような画期的な治療法に関する研究が進められており、本研究の成果は、本邦においても新規の治療法の開発に向けた研究を行う上で重要な知見を提供しうると考えられる。
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