研究課題/領域番号 |
18K08278
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
石井 健 東邦大学, 医学部, 准教授 (50296670)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 天疱瘡 / 細胞接着 / 自己抗体 / 自己免疫 / 細胞間接着 / 水疱症 |
研究成果の概要 |
天疱瘡は全身の皮膚、粘膜に水疱、びらんを生じる難治性の自己免疫性疾患である。自己抗体はデスモゾームに局在するカドヘリン型細胞接着因子のデスモグレイン(Dsg)1および3を標的としている。今回、組換えDsg、デスモコリン(Dsc)を固相化したビーズ凝集法を開発し、デスモゾーム接着においてDsgとDsc間のヘテロフィリックな結合が、Dsg同士、Dsc同士よりも強固な接着活性を持つことを確認した。また、天疱瘡自己抗体は、DsgとDsc間の接着を細胞内シグナルを介さず直接阻害することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
天疱瘡の水疱形成において抗体によるDsgとDscのヘテロフィリック接着の直接阻害が重要であることを直接的に証明することができた。臨床応用としては、今回開発したビーズ凝集法は、天疱瘡の病勢を反映した検査法となる可能性がある。現在天疱瘡の疾患活動性の指標は、ELISAやCLEIA法で測定した抗体価が使用されている。抗体価は、抗原抗体反応を見るため、ときに、寛解期においても抗体価が高い症例があるなど疾患活動性と抗体価が一致しない症例も観察される。ビーズ凝集法はDsg/Dscの接着阻害活性を測定できるため天疱瘡の疾患活動性のより良い評価法と使用できる可能性がある。
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