研究課題/領域番号 |
18K08279
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 一般社団法人プラズマ化学生物学研究所 (2020) 日本大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
落合 豊子 一般社団法人プラズマ化学生物学研究所, 研究部, 研究員 (40133425)
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研究分担者 |
鈴木 良弘 一般社団法人プラズマ化学生物学研究所, 研究部, 代表理事 (80206549)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 低温大気圧プラズマ / メラノーマ / 骨肉腫 / プラズマ照射輸液剤 / ミトコンドリア / オートファジー / ネクロトーシス / 一酸化窒素 / プラズマ照射液 / プラズマ活性化輸液 / 亜硝酸イオン / 非アポトーシス型細胞死 / 低温大気圧プラズマ照射液 / 細胞死 / 低温大気圧プラズマ照射剤 / プラズマ照射培地 / アポトーシス / NOx |
研究成果の概要 |
ヘリウムプラズマを用いて、臨床使用が容易であるプラズマ活性化輸液(Plasma-activated infusion, PAI)を創製した。PAIはアポトーシス抵抗性がん(メラノーマ、骨肉腫)に対して強力な殺細胞作用を示す一方で正常細胞の生存にはほとんど影響せず、がん細胞選択的に作用した。PAIの抗がん作用には、mTOR経路の活性化を介するオートファジーの阻害とRIP1/3経路の活性化による非アポトーシス型細胞死のネクロトーシスの誘発が関与した。一酸化窒素供与体は、PAIによるミトコンドリアネットワーク崩壊とネクロトーシスを増強して抗がん効果を著しく高めることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低温大気圧プラズマを照射された液体(プラズマ照射液)は、がん細胞だけを傷害する性質を持つため、副作用の少ない次世代のがん治療法として注目されている。本研究によって現在臨床で使用されている輸液剤から作成したPAIががん細胞を選択的に傷害し、その作用をNOx供与体が顕著に増強することが明らかとなった。これらの知見はPAIとNOx供与体の併用による腫瘍標的型がん治療の理論的基盤を提供する。 近年アポトーシスに抵抗性を持つがんの治療の戦略法として非アポトーシス型細胞死の誘発が注目されている。PAIがこのタイプの細胞死を誘発できることからPAI/NOxによる治療はこれらのがんに有効となることが期待できる。
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