研究課題/領域番号 |
18K08282
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 愛媛大学 (2021) 愛知医科大学 (2018) |
研究代表者 |
武藤 潤 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (30338131)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 乾癬 / ヒアルロン酸 / 自然免疫 / 樹状細胞 / グリコサミノグリカン |
研究成果の概要 |
皮膚に多量に存在し、細胞外マトリックスを構成する主なグリコサミノグリカンであるヒアルロン酸は皮膚の自然免疫における炎症、特に樹状細胞の機能調節において非常に重要な役割を担っていることが知られている。本研究ではヒアルロン酸分解が、乾癬の病態に及ぼす影響について研究した。ヒアルロニダーゼ1過剰発現マウスでのイミキモド誘発性乾癬モデルを用いて、皮膚の炎症におけるヒアルロン酸分解酵素の影響、樹状細胞を用いた実験により、ヒアルロン酸分解の乾癬の病態への関与について検討した。今後、ヒアルロン酸分解をターゲットとした新規治療法を開発して臨床応用へと展開したい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乾癬は代表的な炎症性角化症だが根本的な原因は不明である。今回、我々は乾癬の皮膚病変部においてヒアルロン酸が高発現して沈着していることを確認した。乾癬初期に重要な役割を果たす樹状細胞を用いた実験では、ヒアルロン酸処理で乾癬の初期の炎症を司るサイトカインを上昇させることを明らかにした。また、マウスを用いた実験で、ヒアルロン酸分解が、乾癬モデルマウスの炎症を有意に抑制することがわかった。以上より、ヒアルロン酸の分解により乾癬の炎症を修飾することができることが分かったため、今後ヒアルロン酸分解をターゲットとした新規治療法を開発して臨床応用へと展開したい。
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