研究課題
基盤研究(C)
研究代表者は新たな難病制度の下、難病の指定を受けた色素性乾皮症(XP)、コケイン症候群(CS)を代表とする遺伝性光線過敏症の診断センターを平成10年に立ち上げ、以後20年にわたり細胞生物学的、分子遺伝学的に解析して確定診断を実施してきた。今回、平成30年度から3年間、本研究費にてこの診断センターを継続し、確定診断を行った。総解析数は46例、その中で13例のXP、4例のCSを新規で同定した。XP、CSいずれも既知の病的変異が確認され、従来から知られている遺伝型・表現型関連が確認できた。
確定診断後は患者に対して遮光指導を行い、患者フォローのための医療体制を整えることができるため、早期の難病診断はきわめて重要である。XP、CSはいずれも小児慢性特定疾病であり、指定難病である。患者の合併症予防、予後改善、患者・家族のQOL向上のためにも、これらの疾患の早期確定診断は非常に重要であり、現在の難病制度の下、重要な業務であると考える。稀少疾患であるXP、CSが指定難病になり、皮膚科、小児科医など臨床医に疾病が認知され始めてきているので、これまで同様、我々が確立して維持しているXP、CSの分子細胞診断システムによる確診断の継続は国の難病行政にとっても重要なプロジェクトであると考える。
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