研究課題/領域番号 |
18K08303
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
山本 雄一 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員研究員 (00363672)
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研究分担者 |
高橋 健造 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80291425)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 掌蹠 / 躯幹 / 角化 / 自然免疫 / トランスクリプトーム / 皮膚 / 部位特異性 / 遺伝子発現 / 角層 / 遺伝子クラスター / 皮膚の部位特異性 / 遺伝子クラスター解析 |
研究成果の概要 |
足底と躯幹の皮膚の網羅的遺伝子発現を差分化し、掌蹠の角化過程、自然免疫、獲得免疫の特殊性を理解する事を目的とした。ランゲルハンス細胞は掌蹠の皮膚では減少し抗菌ペプチドは足底では体幹より高発現していた。抗菌ペプチドの発現種と発現量の部位的な差異は、皮膚マイクロバイオームを説明する事象であると思われる。 角層の厚さを規定するKLKと、これを阻害するSPINK、SERPINに関しては、KLKは足底皮膚では総体的に低下していた。SPINK5は体幹皮膚と足蹠皮膚とでは差はないが、KLK5を特異的に阻害するSPINK6,7,9は、体幹皮膚には発現しないが、足底皮膚に高発現していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
KLKとSPINK、SERPIN同位体群の発現量の違いにより掌蹠の角層に特徴的な稠密な角層を構築すると考えられる。ネザートン症候群の原因遺伝子であるSPINK5は、体幹と掌蹠で発現に差はないが、SPINK6, 7, 9は体幹皮膚には発現しておらず足底皮膚に特異的に高発現していた。この同位体発現により、ネザートン症候群患者が掌蹠には角層剥離の症状を呈さないのかと考えた。長島型掌蹠角化症では角化は掌蹠縁をこえて手背・足背やアキレス腱に及ぶ。SERPINB7自体は体幹の皮膚にも発現しており、SERPINB7遺伝子の発現分布のみでは、掌蹠に限局する過角化の病態は説明できない。
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