研究課題/領域番号 |
18K08306
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
菅原 弘二 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (50634078)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 肥満細胞 / 毛周期 / 毛成長 / アレルギー / ストレス / 神経内分泌 / 円形脱毛症 / 内因性カンナビノイド / カンナビノイド |
研究成果の概要 |
肥満細胞は円形脱毛症やストレス応答において重要な役割を担う。ストレスホルモンであるcorticotropin releasing hormone(CRH)は毛包周囲の肥満細胞を活性化する。我々は以前、体内の恒常性維持作用を担う内因性カンナビノイド(EC)機構も肥満細胞を制御することを報告した。CRHやECが円形脱毛症の病態に関与していると考えられる。 拘束ストレスモデルマウスを用い、肥満細胞を評価したところ、同細胞の脱顆粒や数はストレスで有意に増加し、血中CRH濃度も上昇していた。ECの発現量も増加していた。CRHやECは円形脱毛症のkey playerであり、新規治療薬開発に応用できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
円形脱毛症の原因としては、組織学的には毛包に対する自己免疫反応が誘導されていることが分かっているが、なぜそのような反応が惹起されるのか分かっていない。一般的には、精神的ストレスが円形脱毛症の発症に関与すると認識されているが、精神的ストレスと円形脱毛症の関係に関しては、科学的には実はよく分かっていない。本研究では、精神的ストレスが円形脱毛症の病態に与える影響に関して、肥満細胞、ストレスホルモンであるCRH、過去に我々が報告した肥満細胞制御因子の一つである「内因性カンナビノイド」に焦点を当て研究を行った。本研究で得られた結果は、円形脱毛症に対する新規治療薬開発にもつながる可能性がある。
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