研究課題/領域番号 |
18K08315
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
小松 久美 (鵜生川久美 / 鵜生川 久美) 秋田大学, 医学系研究科, 講師 (70646554)
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研究分担者 |
高橋 直人 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (80344753)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ヒト赤芽球 / 脱核 / Cdc42 / 造血幹細胞 / 好中球 / LPS / TRL4 / CASIN(阻害剤) / CASIN / 赤血球造血 |
研究成果の概要 |
Cdc42阻害剤CASINが、ヒト赤芽球前駆細胞CFU-Eの増殖と赤芽球の脱核を濃度依存性に抑制した。正常CFU-Eではダイニンは細胞質に島状に分布しているのに対し、CASIN投与後のダイニンは核近傍に点状に存在しγ-チューブリンと共局在した。また、CASINはCFU-Eと成熟赤芽球におけるF-アクチンの集積を抑制した。以上から赤芽球分化の最終段階で、細胞質分裂、核の局在化、核の排出に、Cdc42がダイニンとアクチンフィラメント形成を通じて重要な役割を果たすことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒト赤芽球の分化、特に脱核時にCdc42が重要な役割を担うことを初めて示し、通常の細胞分裂と赤芽球脱核の類似点と相違点をまた一つ明らかにしたことに学術的意義がある。 社会的意義としては、赤血球の工業的産生への応用や疾患の病態解明があげられる。iPS細胞を用いた人工的赤血球産生においては、低い脱核率が問題となっており、赤芽球脱核のメカニズムを明らかにする本研究は、この問題点を解決する一助となる可能性がある。また、Cdc42阻害を含む細胞質分裂阻害剤が引き起こす赤芽球形態の異常は骨髄異形成症候群の赤芽球形態と類似点があり、病態解明に結び付く可能性がある。
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