研究課題/領域番号 |
18K08316
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
錦井 秀和 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (30512834)
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研究分担者 |
加藤 貴康 筑波大学, 医学医療系, 講師 (20646591)
日下部 学 筑波大学, 医学医療系, 講師 (40804381)
小原 直 筑波大学, 医学医療系, 教授 (70422178)
横山 泰久 筑波大学, 医学医療系, 講師 (70512820)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 造血幹細胞ニッチ / 造血幹細胞 / 急性骨髄性白血病 / 造血ニッチ / 造血器腫瘍 / 骨髄異形成症候群 / 骨髄繊維症 / 幹細胞ニッチ / 間葉系幹細胞 |
研究成果の概要 |
造血器腫瘍における骨髄環境異常を明らかにするために、MLL-AF9融合遺伝子導入白血病マウスで正常造血システムが破綻する過程を詳細に解析を行った。その結果白血病骨髄環境では単純な腫瘍細胞増殖に伴う正常造血巣の減少のみならず、正常造血システムの機能異常を誘導していることが示唆された。遺伝子発現解析の結果、1.残存正常造血幹細胞の機能は腫瘍細胞の増殖につれて造血幹細胞機能は数的・機能的に低下していく。2. 白血病細胞は複数の炎症・老化誘導サイトカインを分泌しており、造血ニッチ細胞の機能障害が誘導されていることが明らかとなった。現在その詳細を解析中でAMLの造血不全の治療標的を探索している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
白血病における臓器障害の本態である正常造血システムの破綻は、腫瘍細胞の増殖による正常造血の場の機械的な現象が主な原因と考えられてきたが、本研究結果はむしろ正常造血システムの機能異常が直接的な造血異常に関わっていることを直接的に示している。この研究結果から単純な殺細胞性の抗がん剤治療から正常造血システムの機能維持を目的とした新規治療戦略の構築を目指している。
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