研究課題/領域番号 |
18K08324
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
錦織 桃子 京都大学, 医学研究科, 講師 (60378635)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 悪性リンパ腫 / 免疫微小環境 / 免疫逃避機構 / B細胞リンパ腫 / 腫瘍微小環境 / T細胞 / Notch |
研究成果の概要 |
B細胞リンパ腫の様々な病型においてNotchシグナルの活性化を生じる遺伝子異常が認められる。我々はその意義を明らかにするために、成熟B細胞において活性化型Notch1が高発現するマウスを作出し解析を行い、IL-33の分泌を介し2型ヘルパーT細胞や制御性T細胞優位の反応を惹起し、抗腫瘍免疫の作用しにくい免疫微小環境を生じることを明らかにした。また、エピゲノム修飾薬のスクリーニングを用いて、遺伝子発現修飾機構(エピゲノム修飾)により低下したリンパ腫のCD58の発現をEZH2阻害薬が回復させることで、リンパ腫に対する免疫を活性化することができることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではB細胞リンパ腫における免疫逃避機構を明らかにし、その治療応用を行うことを目指した。我々はB細胞リンパ腫にしばしば認められるNotchシグナルの活性化異常が抗腫瘍免疫の作用しにくいT細胞反応をもたらすことを明らかにした。また、遺伝子発現修飾機構(エピゲノム修飾)により低下したリンパ腫のCD58の発現をEZH2阻害薬が回復させることにより、リンパ腫に対する免疫を活性化することができることを示した。
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