研究課題/領域番号 |
18K08331
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
越智 俊元 愛媛大学, 医学系研究科, 講師 (10571086)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | がん免疫療法 / 二重特異性抗体 / 改変抗体 / 造血器腫瘍 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、抗体製剤を武装化するため新たな二重特異性抗体 (B-BiTE: Bridging-Bispecific T-cell Engager) を作製した。実臨床で用いられている抗体医薬品にB-BiTEを結合させることで、抗体に備わるNK細胞活性に加えて、腫瘍細胞に対してT細胞活性を併せて誘導することに成功した。その結果、抗体/B-BiTE複合体は、抗体単剤よりも強い抗腫瘍効果を誘導した。B-BiTEは様々な抗体医薬品に結合させることができるため、効率的に幅広く新型二重特異性抗体を作製することが可能となる。従って、難治性がんに対する抗体免疫療法の治療効果の向上に繋がることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫療法は、難治性がんに対する新たな治療法として注目されているが、高額な費用が必要となることなど、多くのがん患者に還元するにはまだ多くの問題を抱えている。我々が確立した新規技術 -B-BiTE- を用いれば、これまでに開発された、またこれから開発される抗体医薬品にあらかじめB-BiTEを結合させるだけで、新たな二重特異性抗体を迅速かつ容易に作製することが可能となる。本技術によって、コストを抑えつつ、がん免疫療法の治療効果を幅広く増強することが期待できるため、免疫療法医薬品開発領域におけるインパクトは大きく、社会的意義も高いと考えられる。
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