研究課題/領域番号 |
18K08337
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
阿部 朋行 自治医科大学, 医学部, 講師 (20610364)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 多能性幹細胞 / 造血幹細胞 / 分化 / 動物体内 / 胎仔 / ヒツジ / ヒトiPS細胞 / 再生医学 / 幹細胞 / 血液内科学 / 応用動物学 / トランスレーショナルリサーチ |
研究成果の概要 |
我々は、ヒツジ胎仔肝臓内でヒトiPS細胞由来の中胚葉系細胞から造血幹細胞を分化させることに成功した(特許第6861405号)。本研究では、ヒト造血幹細胞の産生メカニズムを明らかにし、体外培養系に応用することを試みた。その結果、ヒトiPS細胞由来造血性内皮細胞はヒツジ胎仔肝臓内で、Notchシグナルを介して、多系統分化能を特徴とする造血幹細胞へと分化することを明らかにした(Exp Hematol., 2021)。ヒツジ胎仔体内で起きる造血幹細胞への分化誘導メカニズムを試験管内に応用するには、培養法のさらなる改善が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨髄や臍帯血を用いた造血幹細胞移植は、がん治療や細胞移植のための有効な治療手段である。造血幹細胞のドナー不足が続く近年、新たな移植細胞源としてiPS細胞の活用が期待されているものの、iPS細胞の造血幹細胞への分化誘導はいまだに難しい。本研究により、試験管内でヒトiPS細胞から造血幹細胞を分化誘導・大量生産するための基盤となるデータが明らかとなった。また将来的に本研究を応用して、動物体内での臓器の三次元構築や、未だ作製が困難な系統の細胞の分化誘導が可能になると期待される。
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