研究課題/領域番号 |
18K08340
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
樋口 雅也 金沢医科大学, 医学部, 教授 (50334678)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 脱ユビキチン化 / USP10 / DNA修復 / 相同組み換え修復 / DNA-PKcs / PP6 / 造血幹細胞 / 相同組換え修復 / 脱ユビキチン化酵素 |
研究成果の概要 |
脱ユビキチン化酵素USP10は、造血幹細胞(HSC)の維持に必須の分子である。HSCの維持には適切なDNA修復が必須である。そこで本研究ではUSP10のDNA修復における関与を検討した。USP10 KO細胞ではDNA二重鎖切断(DSB)の修復が遅延しており、これはDSB修復機構のうち相同組み換え修復(HR)が適切に行われないことに起因していることを見出した。USP10 KO細胞ではDNA-PKcsの活性が亢進しており、DNA-PKcs活性を抑制するとDSB修復は回復した。以上よりUSP10はDNA-PKcsの活性を制御することでHRによるDSB修復に寄与していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
USP10はDNA-PKの活性制御を行い、DSBのHRによる修復を促進しているという新しい知見を得た。USP10はこの作用によりHSCの維持に寄与していることが示唆された。この結果からUSP10は原因不明の貧血の原因遺伝子である可能性も考えられる。さらにUSP10阻害剤はがんに対する抗がん剤や放射線治療の効果を高めることが期待される。
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