研究課題/領域番号 |
18K08344
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
|
研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
木村 文彦 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 内科学, 教授 (50536216)
|
研究分担者 |
大澤 有紀子 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 内科学, 助教 (00816928)
佐藤 謙 帝京大学, 医学部, 教授 (20531297)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 骨髄増殖性腫瘍 / 骨髄線維症 / 線維細胞 / CHI3L1 / IL-1レセプターアンタゴニスト / Chitinase-3-like 1 |
研究成果の概要 |
骨髄増殖性腫瘍(赤血球や白血球、血小板が異常に増加する血液の病気)では骨髄の線維化の進行が臨床的に問題となる。この過程においては血液細胞由来の線維細胞(fibrocyte)が重要な役割を果たしており、血液中の線維細胞の割合やIL-1レセプターアンタゴニスト(IL-1が受容体に結合するのを阻害する炎症阻害物質)の測定で骨髄の線維化が予測できることを明らかにした。さらに、線維細胞がCHI3L1という因子を分泌して線維芽細胞を刺激し骨髄中のコラーゲンを増加させていることを示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血球の増加を特徴とする骨髄増殖性腫瘍は、骨髄の線維化の進行によって致命的になりうる難治性の血液疾患である。本研究では骨髄線維化における線維細胞(fibrocyte)の重要性とその役割をさらに明らかにするとともに、侵襲的な骨髄検査をすることなく、末梢血中の線維細胞の割合やIL-1レセプターアンタゴニストの測定によって骨髄の線維化を予測することが可能であることを明らかにした。さらに、線維細胞がCHI3L1の分泌を介して骨髄線維化を誘導していることから、これらを標的とすることで骨髄線維化を軽減する治療法の開発につながると考えられる。
|