研究課題/領域番号 |
18K08353
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山下 浩平 京都大学, 医学研究科, 准教授 (80402858)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 好中球細胞外トラップ / 移植片対宿主病 / 川崎病 / 炎症性疾患 / 自然免疫 / PAD阻害薬 / シトルリン化ヒストン / 血管炎 / 血管障害 / 慢性GVHD / 形質細胞様樹状細胞 / Ⅰ型インターフェロン / 慢性移植片対宿主病 / 同種移植 / 免疫寛容 |
研究成果の概要 |
好中球の新たな細胞外殺菌機構として知られる好中球細胞外トラップ(neutrophil extracellular traps: NETs)は、細胞外へ放出した組織傷害性の強いヒストンや抗菌タンパクにより、種々の免疫・炎症・血栓性疾患の病態形成に関与することが報告されている。本研究では、同種造血細胞移植後の重篤な合併症の一つである慢性移植片対宿主病(GVHD)や、代表的な全身性炎症性疾患の一つである川崎病を対象として研究を進め、これらの病態形成におけるNETsの役割の一端を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、代表的な炎症性疾患の一つである川崎病における血管炎病変の形成にNETsが重要な役割を果たすことを、疾患モデルマウスや患者検体を用いた解析により明らかにした。本研究遂行時、COVID-19関連川崎病類似疾患(小児多系統炎症性症候群:MIS-C)が欧米を中心に報告され、MIS-Cと古典的川崎病との関係について、トピックスとなった。今回明らかにした所見から、MIS-Cと古典的川崎病は病態を共有しており、MIS-Cはその重症型である、という仮説を立て、報告した(Ann Rheum Dis, 2020)。他の研究者からも我々の仮説の妥当性が示され、MIS-Cの理解が進んだ。
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