研究課題/領域番号 |
18K08355
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
横田 貴史 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (60403200)
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研究分担者 |
金倉 譲 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20177489)
土居 由貴子 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (60722288)
上田 智朗 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (60747517)
新開 泰宏 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (70791614)
小澤 孝幸 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (90815474)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 造血幹細胞 / 老化 / リンパ球分化 / クロマチン構造制御タンパク / クロマチン構造調節蛋白 / リンパ球 / 造血 / 免疫 |
研究成果の概要 |
造血幹細胞におけるクロマチン構造調節蛋白Special AT-rich sequence binding protein 1 (SATB1)の役割を解析した。SATB1の片アリルに蛍光色素tomato遺伝子を導入したマウス作製し、生体内のSATB1 の発現を正確にモニタリングできる実験系を確立した。このマウスにおいて造血幹細胞分画をSATB1の発現量に基づいて細分化し、単細胞の移植実験を行った結果、SATB1を高発現する造血幹細胞の方が、リンパ球系細胞の産生能力のみならず長期造血再構築能力も高いことが分かった。さらに老齢SATB1-tomatoレポーターマウスの解析では腫瘍発生を観察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者らはリンパ球造血の老化とSATB1の発現低下が密接に関係していることを見出し、「免疫老化」のメカニズムとその予防の観点から研究を行なってきた。本研究では、SATB1の生体での機能を解析する上で、信頼性の高い研究材料としてSATB1-tdTomatoレポーターマウスを作製し、造血幹細胞の機能がSATB1によって制御されていることを示した。さらに予想外の知見として、SATB1の半欠損が加齢に伴って悪性腫瘍を誘発することを見出した。この結果は、高齢者の悪性腫瘍にSATB1の異常が関連している可能性を示唆しており、今後従来とは異なる角度から、悪性腫瘍の発症予防研究につながることが期待される。
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