研究課題/領域番号 |
18K08356
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
皆川 健太郎 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (80432574)
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研究分担者 |
若橋 香奈子 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (40817178)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | TFL / ZC3H12D / Regnase4 / CXCL13 / Cahexia / RNA regulation / Lymphoma / Bcl2 / Zc3h12d / Regnase / 転写後調節 / リンパ腫 |
研究成果の概要 |
RNA調節分子TFLをリンパ腫の染色体異常より発見、TFL-/-マウスを作成、リンパ腫予後との関係を検討するため、TFL-/-とリンパ腫マウスとの交配を試みたところ、TFL欠失群では炎症増強によるcachexiaの病態が観察された。さらにケモカインCXCL-13の上昇を認め、腫瘍発症時期に相関し血清CXCL-13の上昇と体重減少を認めた。TFLに対する抗体を作成し、臨床検体を用いて免疫染色でTFL発現がDLBCLの予後に関わるかの検証を行ったところ、TFLの欠損している群において予後良好である傾向が認められた。今後、免疫染色の再検討を行うとともに、対象を他のリンパ腫にも広げて検討を行っていく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TFLは免疫調節という重要な分野ににも関わらずあまり研究されて来なかった。近年、少しづつTFLに関わる報告が増えてきており、いずれも免疫、腫瘍の分野で重要な働きをしていることを示唆するものである。今回我々はマウスのデータを論文発表において、TFLが免疫調節を制御しながら腫瘍のあるマウスの体重減少に関与したことを示した。今後、ますますこの分子の研究が盛んになっていくものと思われる。近い将来TFLが何らかの腫瘍、自己免疫疾患のマーカーとして用いられると考えられる。
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