研究課題/領域番号 |
18K08369
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
神田 善伸 自治医科大学, 医学部, 教授 (30334379)
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研究分担者 |
仲宗根 秀樹 自治医科大学, 医学部, 講師 (50757903)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 免疫細胞療法 / 成人T細胞性白血病 / 遺伝子治療 / 成人T 細胞白血病・リンパ腫 / Tax / 腫瘍免疫 |
研究成果の概要 |
成人T 細胞白血病・リンパ腫(ATL)はHTLV-Iウイルスを原因とする難治性造血器腫瘍である。我々はHTLV-Iに由来するTaxに特異的なT細胞受容体の全長DNA を健常人末梢血単核球に遺伝子導入して作成した細胞傷害性T細胞(CTL)はHTLV-I感染細胞に対して強力な細胞傷害活性を有することを示した。本研究では実際の治療に近い条件としてATL患者由来の末梢血単核球へ遺伝子導入の最適化を行い、その条件を設定することができた。また、Taxの発現と遺伝子導入CTLの有効性との相関の評価のためにTax mRNAの発現を定量する系を確立し、コンパニオン診断薬としてキット化を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
成人T 細胞白血病・リンパ腫(ATL)は極めて難治性の造血器腫瘍であり、同種造血幹細胞移植が唯一の根治的治療法であるが、その予後も決して優れたものではなく、また、同種造血幹細胞移植を受けることができる患者も限られている。そのため、新しい治療法の開発が熱望されている。本研究のTax特異的T細胞受容体遺伝子導入免疫細胞療法は、既存の治療法とは全く異なり機序で抗腫瘍効果をもたらすものであり、本研究成果によって、今後、この治療法を診療現場に届けための医師主導治験につなげることができる。
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