研究課題/領域番号 |
18K08393
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
田中 宏幸 岐阜薬科大学, 薬学部, 准教授 (70264695)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アレルギー / 気管支喘息 / ロイコトリエン / 拮抗薬 / 気道炎症 / 喘息 / マウス / アレルギー性気道炎症 |
研究成果の概要 |
気管支喘息の病態形成にはアレルギー性気道炎症が重要な役割を有する。本研究では、アレルギー性気道炎症の際に産生されるシステイニルロイコトリエン(CysLTs)の受容体の内、機能が十分に解析されていないCysLT2受容体に着目しその役割を検討した。 その結果、CysLT2受容体は炎症局所にTh2細胞や2型自然リンパ球を集積させ、さらにアレルギー性炎症を増幅・重症化させるサイトカインIL-13の産生を亢進させることを見いだした。 現在、CysLT1受容体の拮抗薬として抗喘息薬が市販されているが、今回の結果はCysLTsのアレルギー性炎症における新知見であり、今後、両受容体の拮抗薬の開発が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
喘息の治療には現在、主として吸入ステロイド薬と気管支拡張薬の合剤が用いられており、多くの患者においてその治療は奏功している。しかし、この治療法でも効果の上がらない難治性の患者もいることから新たな治療標的の探索が進められている。 今回、システイニルロイコトリエン(CysLTs)2型受容体の喘息病態の役割が解明されたことから、新たにCysLT2受容体拮抗薬が開発される、あるいはCysLT1受容体とCysLT2受容体の両者に拮抗作用を有する新薬が開発されれば、従来の吸入ステロイド合剤に併用することが可能となり、新たな治療オプションとなり、患者のQOL向上に寄与する可能性が考えられる。
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