研究課題/領域番号 |
18K08400
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 公益財団法人田附興風会 |
研究代表者 |
高橋 令子 公益財団法人田附興風会, 医学研究所 炎症・免疫研究部, 主任研究員 (90422120)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | SOCS1 / SLE / 制御性T細胞 / サイトカイン / アポトーシス / リンパ球減少 / 全身性エリテマトーデス / CD4ヘルパーT細胞 |
研究成果の概要 |
本研究は、JAK-STATシグナル制御因子SOCS1の発現変化とSLEの病態への影響を検討した。T細胞、制御性T細胞(Treg)特異的SOCS1欠損マウスではTregの抑制能が低下することを報告してきたが、SOCS1トランスジェニックマウス(SOCS1 Tg)ではSLE病態がむしろ増悪することを解明した。SOCS1 Tg由来のTregは炎症下でも抑制機能が亢進し、一方non-Treg細胞ではアポトーシスやサイトカイン産生の増加を認めた。SLE患者末梢血でのSOCS1過剰発現はアポトーシスを誘導した。結論として、SOCS1の発現レベルが高くても低くてもSLEの病態を悪化させる可能性が示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SOCS1欠損マウスの実験にて、制御性T細胞の可塑性防御を含む抑制機能の安定におけるSOCS1の重要性を報告してきたが、本研究にてSOCS1の発現レベルが高くてもSLEの増悪に寄与することが解明され、SLEの病態理解の一助ともなり得る。SLE病態の経時的変化で解析すること、すなわちダイナミクスの理解の重要性が示唆される。SLEの治療への応用に向けて、SOCS1の発現調整と免疫システムの制御についてさらなる解明が必要とされる。
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