研究課題/領域番号 |
18K08401
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
藤井 博司 東北大学, 大学病院, 准教授 (30531321)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 強皮症 / 体外衝撃波 / 皮膚潰瘍 / FOSB / 体外衝撃波照射 / FosB / 血管新生 / 難治性皮膚潰瘍 |
研究成果の概要 |
皮膚微小血管内皮細胞に対する衝撃波照射の遺伝子変化を マイクロアレイにて解析したところ、FosBが10倍以上の上昇を示していた。ラットの大腿部に衝撃波照射後の遺伝子変化をマイクロアレイにて解析したところ、FosB, CXCL2が照射後著明に上昇していた。IPAによるupregulator解析では、PMAにより誘導される遺伝子群と有意な相関が認められた。FosBの強制発現により遺伝子変化の検証を行った。FosB遺伝子を強制発現させたのみではCXCL2、VEGFAの有意な上昇は認められなかったが、PMA共刺激下では、CXCL2、VEGFA共に有意な上昇を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
全身性強皮症に合併する指尖潰瘍に対する種々の薬剤の治療効果は限定的であり、新たな発想に基づく新規治療法の開発を要する。本研究で皮膚細胞、皮膚組織への体外衝撃波照射により、転写因子FOSBの誘導が引き起こされ、その後、血管新生ケモカインであるCXCL2の誘導が起こることが示された。このFOSB-CXCL2-血管新生の機序が、創傷治癒に寄与している可能性がある。体外衝撃波照後の早期の遺伝子変化を示したのは、本研究が初めてである。PDE4阻害剤などFOSBの発現を促進する可能性のある薬剤を併用することにより強皮症における体外衝撃波療法の治癒効果改善効果が期待できる。
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