研究課題/領域番号 |
18K08412
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
北畠 正大 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (60457588)
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研究分担者 |
伊藤 利洋 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (00595712)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | インターフェロン / ヒストン修飾酵素 / 自己抗体 / B細胞 / SETDB2 / ヒストン修飾 |
研究成果の概要 |
本研究において、転写抑制に働くヒストンメチル化酵素SET domain, bifurcated 2 (SETDB2) はLPS刺激によりI型インターフェロン依存的に発現誘導されること、自然発症型自己免疫疾患モデルマウスのB1a細胞で発現低下していることを見出した。CRISPR-Cas9システムを用いて作製したSETDB2欠損マウスの解析より、SETDB2はI型インターフェロンのオートクラインによるpositive feedbackを抑制し、形質細胞への分化を制御することが明らかとなり、SETDB2の発現異常は自己抗体産生ならびに自己免疫疾患発症と深く関連することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
全身性エリテマトーデスなどの全身性自己免疫疾患では、自己反応性B細胞が排除されずに活性化・増殖し、高親和性のIgG型自己抗体を産生して組織障害を引き起こす。この過程では、I型インターフェロンの産生亢進による免疫系細胞の活性化が関与していることが明らかとなっているが、その分子機構は未解明な点が多い。本研究成果は、I型IFNシグナルの異常亢進と自己抗体産生にSETDB2の発現低下が関与することを示すもので、自己免疫疾患発症の分子機構の解明に繋がる。また、SETDB2やその制御因子に対する分子標的薬の開発により、自己免疫疾患に対する新規の治療法や診断法の開発へと発展が期待できる。
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