研究課題/領域番号 |
18K08413
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
倉沢 和宏 獨協医科大学, 医学部, 教授 (30282479)
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研究分担者 |
有馬 雅史 獨協医科大学, 医学部, 教授 (00202763)
幡野 雅彦 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (20208523)
谷口 俊文 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (20724826)
大和田 高義 獨協医科大学, 医学部, 講師 (30456016)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 自己免疫疾患 / SLE / c-Myb / 全身性エリテマトーデス / cMyb / c-Myb |
研究成果の概要 |
我々は、c-Mybの自己免疫疾患の病態における役割を解明するために、活性化T細胞特異的c-Myb欠損マウスについて全身性エリテマトーデス(SLE)モデルの解析を行った。その結果、T細胞におけるc-Mybの欠損はSLEの病態(腎炎、抗dsDNA抗体価、リンパ組織における胚心形成とTfh細胞分化)に影響した。特に、c-MybはGC-Tfh細胞とTreg細胞で重要な機能を見出し、獲得免疫に関与することを明らかにした。GC-Tfh細胞とTreg細胞におけるc-Mybの機能的なバランス異常はSLEなど自己免疫疾患の発症や病態の維持に繋がる可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自己免疫疾患の疾患特異的獲得免疫機構におけるリンパ球の機能制御の詳細なメカニズムは未だ明らかでない。我々は、獲得免疫におけるヘルパーT細胞、とりわけTfh細胞およびTreg細胞において機能が明らかでないc-Mybについて注目し、本研究により獲得免疫機能にc-Mybが関与することを見出した。また、T細胞におけるc-Mybの機能調節機能の解明が、今後の自己免疫疾患の病態研究に繋がる可能性を示した。本研究成果は、免疫システムの解明研究の発展に貢献する点に意義がある。またSLEなど難治性自己免疫疾患に対する新規治療薬の開発へとつながる点に社会的意義がある。
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