研究課題/領域番号 |
18K08418
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
河野 肇 帝京大学, 医学部, 教授 (60585074)
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研究分担者 |
本田 善一郎 お茶の水女子大学, 保健管理センター, 教授 (70238814)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 動脈硬化 / 尿酸 / AMPK / インフラマソーム / HIF-1α / ミトコンドリア活性酸素 / IL-1 / 自然炎症 / mTOR |
研究成果の概要 |
痛風患者では心血管イベントが高頻度に発生する。しかし尿酸が動脈硬化を促進させるその分子機構は明らかではなかった。尿酸が炎症を惹起する分子機構としてAMPK、mTOR、ミトコンドリア活性酸素、HIF-1α を介したインフラマソームとIL-1の活性化が示され、尿酸低下マウスを用いて尿酸の動脈硬化における重要性を示され、さらにヒトにおける尿酸低下療法とその炎症への関与が示された。以上により、痛風患者における重要な予後規定因子である動脈硬化、および尿酸が惹起する炎症性病態分子メカニズムとそれによる新たな介入点、さらにヒト臨床におけるその重要性が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高尿酸血症は動脈硬化における増悪因子と想定されており、実際痛風患者では心血管イベントが高頻度に発生する。しかし動脈硬化を阻止するために尿酸を低下させるのが良いのかどうかは明らかではなかった。我々はマウスと細胞を用いた基礎実験において尿酸が炎症を引き起こし、動脈硬化を促進させる事を解明した。また、その分子機序も明らかとなった。本研究の結果、動脈硬化の進展阻止において尿酸降下療法の裏付けが得られ、新たな治療介入点も明らかとなった。
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