研究課題/領域番号 |
18K08421
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
松本 健治 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 免疫アレルギー・感染研究部, 部長 (60181765)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 好酸球 / サイトカイン / 気管支喘息 / マクロファージ / リモデリング / M-CSF / 組織リモデリング / 2型炎症 |
研究成果の概要 |
不可逆的な呼吸機能低下に関与する気道リモデリングの全貌解明と、その阻止方法の開発が気管支喘息治療の最大のunmet needsである。ヒト末梢血から分離した好酸球は固相化したsecretory IgA刺激で上清中にM-CSFの産生放出が、IL-5やGM-CSF刺激で細胞破砕物中のM-CSF濃度の上昇が認められた。また、気管支喘息患者および対照疾患患者の気管支肺胞洗浄液中のM-CSF濃度と好酸球顆粒タンパクであるEDN濃度の間には有意な相関が認められた。以上からヒト好酸球は気管支喘息のリモデリングに関与するマクロファージの分化に必須のサイトカインであるM-CSFを産生することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
好酸球はアレルギー疾患や寄生虫感染時の免疫応答に中心的な役割を演じる白血球である。今回、好酸球が気管支喘息の病態を模した刺激によって、肺の線維化などの重篤な長期合併症である気道リモデリングに重要な役割を演じるマクロファージという別の白血球の分化を促進する蛋白(M-CSF)を産生することを新たに見いだした。また、実際に気管支喘息や他の肺疾患の患者さんの肺の洗浄液からこのM-CSFが好酸球の活性化指標と相関することを確認した。
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