研究課題/領域番号 |
18K08433
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
古庄 憲浩 九州大学, 医学研究院, 准教授 (10346786)
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研究分担者 |
村田 昌之 九州大学, 大学病院, 講師 (60380622)
小川 栄一 九州大学, 医学研究院, 助教 (70621283)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | C型慢性肝炎 / 肝細胞癌 / 経口抗HCV薬 / 肝癌 / 高齢者 |
研究実績の概要 |
C型慢性肝炎に対するall-oral direct-acting antivirals (DAAs) 療法が2014年に導入され、短期間で高率にsustained viral response (SVR) が得られる時代となった。SVR後の肝発癌を詳細に解析することは、将来的なHCVマネジメントに重要な指針となり、特に日本は西洋諸国に比べて高齢HCV患者が多いため、長期予後を評価することも非常に有用である。本研究課題において、DAA治療によりSVRを達成した症例を集積し、治療後の肝発癌および予後について検討した。 調査対象は、DAAs療法でSVRを達成した2,066例(肝癌歴なし1,879例、肝癌歴あり187例)で、累積発癌/死亡率をKaplan-Meier法、肝発癌に関連する因子はCox比例ハザードモデルを用いて解析した。 初発肝癌の解析において、3年累積肝発癌率は肝硬変群10.5%、非肝硬変群2.1%であった。肝硬変群において、治療終了時のAFP値が肝癌発症を予測する最も有用な因子であった。一方で、肝癌歴のある再発率の解析において、1年累積肝癌再発率は17.2%と非常に高率であった。特に前肝癌治療が肝動脈化学塞栓療法(TACE)であった群の再発率が非常に高いことが判明した。本研究結果は治療後の肝癌発症を予測する上で、臨床的に有用な知見と考えられる。 DAA治療後の3年累積死亡率は、肝癌歴なし0.6%、肝癌歴あり10.7%と大きく差が開いた。死亡原因の解析において、肝関連合併症による死亡は肝癌歴なし35%、肝癌歴あり75%であった。
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