研究課題/領域番号 |
18K08452
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
石井 良和 東邦大学, 医学部, 教授 (90246695)
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研究分担者 |
舘田 一博 東邦大学, 医学部, 教授 (20236558)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ブレイクポイント / 中空糸膜感染モデル / メロペネム / カルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌 / プラスミド / 全ゲノムシーケンス / 抗菌薬適正使用 / HFIM / シミュレーション / AMR対策 / カルバペネマーゼ産生腸内細菌目細菌 |
研究成果の概要 |
ブレイクポイントの境界でメロペネムに感性を示すIMP-6型カルバペネマーゼ産生もしくはCTX-M-2型基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ産生の腸内細菌科細菌に対するメロペネム治療(1回1g、1日3回)の有効性をHollow-fiber infection modelを用いて評価した。いずれの菌株も治療中にメロペネム耐性株が出現した。全ゲノムシーケンスおよびPCR解析の結果、前者ではblaIMP-6搭載プラスミドコピー数の増加に伴うIMP-6産生量増加、後者ではblaCTX-M-2の三重複によるCTX-M-2産生量増加と外膜遺伝子ompCの欠失が、メロペネム耐性化に寄与したことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薬剤感受性試験成績から抗菌薬の治療効果を予測するためにブレイクポイントが設定されている。本邦ではブレイクポイントでメロペネムに感性と判定されるIMP型カルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌が分離されているが、そのような菌株に対するメロペネム治療の有効性は明らかでなかった。Hollow-fiber infection modelを用いた本研究成果は、メロペネムのブレイクポイントを再設定する必要性があることを示している。薬剤耐性菌の増加が問題となっている現代社会において、本モデルはブレイクポイントの設定と検証において有用であり、新薬開発の促進と抗菌薬治療の適正化に寄与する。
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