研究課題/領域番号 |
18K08458
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
原田 恵嘉 国立感染症研究所, エイズ研究センター, 主任研究官 (30508643)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | HIV / AIDS / 抗体 |
研究成果の概要 |
本研究は、HIV潜伏感染細胞の浄化すなわち治癒を目指した新規治療法戦略に対する基盤研究として、HIV感染者検体を用いて、ADCC活性を包括的に解析することを主目的とする。 結果、ADCC活性測定系の構築に成功し、臨床経過とADCC活性の関連性、およびADCC活性とレザボアサイズの関連性の基盤データを取得することができた。加えて、ADCC活性増強を目的とする「抗HIV抗体増強剤ライブラリーの拡充」を展開し、化学構造骨格だけでなく、標的Envに対する結合領域も各々異なる「抗HIV抗体増強剤」カテゴリーおよびファーマコフォアを複数見出すことに成功した。これらは新規治療法開発の一助となると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現行の抗HIV薬は治癒できないため、生涯服薬継続という最大課題を残す。他方、理論上では、有効なADCC抗体を誘導できる感染症例では、感染細胞排除が進み、レザボアサイズが縮小され、それに伴いウイルス抑制効果および抗ウイルス治療効果が向上する可能性が推察される。本研究により「ADCC活性測定系の最適化」、「抗HIV抗体増強剤ライブラリーの拡充」、および「臨床検体に対する各種解析」を進展することができ、臨床検体におけるADCC活性知見およびADCC活性を惹起させる新規治療法開発の基盤データを得ることができた。これらは新規治療法開発の一助となると考えられる。
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