研究課題/領域番号 |
18K08460
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
鍬田 伸好 (東伸好) 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 研究所 難治性ウイルス感染症研究部 主任研究員 (60361218)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | HBV感染 / HBV感染と細胞老化 / 抗HBV核酸アナログと細胞老化 / 抗HBV核酸アナログと細胞老化細胞老化 / 老化関連βガラクトシダーゼ / p21 / 細胞老化 / 抗HBV核酸アナログ / 老化関連β-ガラクトシダーゼ / p16 / テロメア長 / SASP |
研究成果の概要 |
核酸アナログ製剤はHBV感染症の治療に有効であるが、治療では長期の服薬期間が必須である為、安全性の高い薬剤開発が望まれている。我々はこれ迄に新規核酸アナログを複数デザイン・合成・同定している。しかしながらこれら核酸アナログの長期投与及びHBV感染そのものが細胞の老化現象に及ぼす影響について詳細な評価はされていない。 本研究ではHBV感染により感染細胞では非感染細胞に比してSA-βgal活性低下、細胞老化関連タンパクp21の核内局在低下等がもたらされること、更にその様な細胞老化逆行現象は我々が開発中の新規核酸アナログ,E-CFCP投与によって正常細胞レベルに正される傾向があることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではHBV感染細胞では非感染細胞に比して老化関連タンパクp21の核内局在低下が惹起される事、更にその感染細胞での核内局在は 添加する抗HBV核酸アナログ種により異なって変動する事を見出した。加えて感染細胞でのp21核内局在低下(細胞老化逆行)現象は新規核酸アナログ, E-CFCPの添加/投与により正常細胞レベルに戻る傾向がある事を明らかにした。この是正効果が核酸アナログの直接的抗ウイルス活性のみに因るものか今後も検討が必要ではあるが、その様な検討を通じHBV複製を強力に抑制し、細胞機能を病態改善に有利に修飾(HBV感染症では肝癌化阻止)も可能な、より有望な薬剤創出に有用なデータを供する。
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