研究課題/領域番号 |
18K08471
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
鈴木 仁弥 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 講師 (20293417)
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研究分担者 |
弘瀬 雅教 岩手医科大学, 薬学部, 教授 (40273081)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 脂肪心筋 / 脂肪滴 / Perilipin 2 / 心房細動 / Connexin 43 / 脂肪毒性 / Connexin43 / Perilipin2 / 脂質シグナル / コネキシン43 / リモデリング / gap junction / リピッドシグナル / コネキシン43 / 不整脈 / Gap junction / コネキシン |
研究成果の概要 |
脂肪心筋を呈するPLIN2-Tgマウスは、gap junction蛋白コネキシン(Cx)43が心房筋細胞の側壁に局在して心房細動(AF)を発症する。老齢PLIN2-Tgマウスの心房筋の解析から、Cx43のリモデリングにはセラミド、DAG、ω3脂肪酸含有TAGの増加とリン脂質プロファイルの変化が重要で、AF誘発にはagingが必要であることが示唆された。また、GLP-1受容体アゴニストdulaglutideの8週間投与は心室、心房のTAG含量を60%低下させ、AF誘発率を45%、AF持続時間を60%低下させた。脂肪心筋の治療はAFに対する新たな治療戦略となる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病患者は心房細動などの不整脈を合併し易く、それらが患者の健康寿命に多大な影響を与えている。本研究は糖尿病性心筋症の特徴である脂肪心筋が心房細動を誘発する分子メカニズムの一端を解明し、その治療法を検証した。GLP-1受容体アゴニストは既に糖尿病治療薬として使われているため、即座に臨床応用が可能である。本研究により「脂肪滴→刺激伝導障害」という新たな病態生理が解明され、糖尿病患者の不整脈に対する新たな治療戦略へ発展すると思われる。
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