研究課題
基盤研究(C)
脳内報酬系は食嗜好において重要な役割を担う。報酬系のニューロンはレプチン、インスリンおよび炎症による調節を受けている。これら3つの因子を制御するprotein tyrosine phosphatase-1B (PTP1B)が高脂肪食に対する嗜好性に与える影響を調べたところ、報酬系の中脳腹側被蓋野におけるドーパミンニューロンにおいて高脂肪食への嗜好形成に寄与することが示唆された。
ファーストフードの過食は肥満となる。ファーストフードに代表される高脂肪食への食嗜好について脳内報酬系ニューロンに着目し解析したところ、少なくともドーパミンニューロンにおけるprotein tyrosine phosphatase-1B (PTP1B)というタンパク質が高脂肪食への嗜好形成に寄与することが示唆された。ファーストフードへの食嗜好性の解明は将来における抗肥満薬開発への一助となる。
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Neurochemistry International
巻: 136 ページ: 1-9
10.1016/j.neuint.2020.104733