研究課題/領域番号 |
18K08488
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
税所 芳史 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90327510)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | β細胞量 / 2型糖尿病 / 耐糖能異常 / β細胞機能 / α細胞量 / 組織学的検討 / 膵β細胞 / インスリン / グルカゴン / 肥満 / 低出生体重 / 膵β細胞量 / 膵α細胞量 / ヒト膵組織 / 免疫染色 / 糖尿病 / 内分泌細胞 / ヒト / 膵組織 / 日本人 |
研究成果の概要 |
我々は、剖検例および膵手術症例の膵組織を用いた組織学的検討により、日本人では、1)2型糖尿病を発症する以前の、耐糖能異常の段階からすでにβ細胞の減少を認めること、また2)出生体重と成人のβ細胞量は正に相関することを認め、このことから低出生体重児が将来糖尿病発症のリスクが高いことの機序の一つとして、β細胞量の減少が関与している可能性を報告し、ヒトでのβ細胞量の生理的・病的意義の一端を明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2型糖尿病は世界中で増加の一途をたどっており、その予防および新たな治療法の開発は喫緊の課題である。我々は、2型糖尿病患者におけるβ細胞量の減少を報告し、糖尿病の予防や治療における「β細胞保護」の重要性を提唱してきた。本検討では糖尿病を発症する以前の「糖尿病予備群」の段階においてすでにβ細胞量は減少し始めていることを明らかとし、より早期からの「β細胞保護」を目指した治療介入が糖尿病発症予防に重要であることを示した。また、出生体重がβ細胞量と関連することを明らかとし、将来の糖尿病発症予防の観点から低出生体重を回避する重要性を示した。
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