研究課題/領域番号 |
18K08489
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
池田 富貴 順天堂大学, 医学部, 准教授 (80445494)
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研究分担者 |
綿田 裕孝 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60343480)
宮塚 健 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60622363)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 糖尿病 / オートファジー / p62 / β細胞 / インスリン分泌 / 膵β細胞 / Atg7 / インスリン |
研究成果の概要 |
オートファジー不全下にあるβ細胞におけるp62の機能を解明するため、β細胞特異的にAtg7およびp62を同時に欠失させたダブルノックアウトマウス(βAtg7KO;p62KO)を作製し、耐糖能を評価した。Atg7単独欠損マウスではβ細胞内にp62の集積が確認されるのに対して、βAtg7KO; p62KOでは p62の異常蓄積が著しく減少していた。βAtg7KO; p62KOはAtg7単独欠損マウスと同程度のインスリン分泌不全を呈しており、統計学的有意差は認められなかった。以上の知見は、オートファジー不全下におけるp62の蓄積とβ細胞不全との間に明らかな因果関係は認められないことを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タンパク質分解経路の1つであるオートファジーは、膵β細胞の恒常性維持に重要な役割を担うことが報告されてきた。β細胞特異的オートファジー不全マウスではp62の異常蓄積が認められることが報告されているが、蓄積したp62がβ細胞機能にどのような影響を与えているのかについては長らく不明であった。今回の研究でβ細胞特異的にAtg7とp62を同時に欠失させることにより、オートファジー不全下のp62の機能を解析するマウスモデルを構築することに成功した。結果はp62の有無によりβ細胞機能が大きく変わることはないことが示されたが、より詳細な解析がβ細胞におけるp62の機能の全容を明らかにすることに期待したい。
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