研究課題/領域番号 |
18K08494
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 生理学研究所 |
研究代表者 |
近藤 邦生 生理学研究所, 生体機能調節研究領域, 助教 (90784950)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 視床下部 / 糖代謝 / 仮性狂犬病ウイルス / 末梢神経系 / 脳ー末梢相関 / 神経回路トレーシング / 骨格筋 / 褐色脂肪 / レプチン / 神経回路 |
研究成果の概要 |
糖は体内の主要なエネルギー源であり、脳は糖の体内濃度が適切に保たれるように制御する。白色脂肪から分泌されるレプチンは、脳の視床下部に働きかけて筋肉や脂肪の糖取込みを促進し、血中の糖濃度を下げる重要な働きを担っている。本研究では、レプチンのシグナルを視床下部から骨格筋と褐色脂肪に伝え、糖の取込みを制御する神経回路の解析を行った。神経回路トレーサーである狂犬病ウイルスを用いて、脳と骨格筋と褐色脂肪を結ぶ神経回路の網羅的解析を行い、視床下部と末梢組織を結んで糖代謝を制御する新しい神経細胞の同定に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、脳と末梢組織を結ぶ神経回路の構造が明らかになり、さらに末梢組織を制御することで血糖値の調節に関わる可能性のある新しい神経細胞グループが同定された。このような神経細胞グループはこれまであまり同定されておらず、脳による全身の糖代謝の新たな調節メカニズムの解明につながる重要な発見である。この神経細胞グループは肥満や糖尿病などの糖代謝の異常を伴う代謝疾患の発症にも関与する可能性があり、この神経細胞グループの神経活性の人為的な制御法を開発することで、生活習慣病の新たな治療法の開発につながる可能性がある。
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