研究課題/領域番号 |
18K08518
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
村尾 孝児 香川大学, 医学部, 教授 (20291982)
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研究分担者 |
井町 仁美 香川大学, 医学部, 准教授 (80380187)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 糖尿病 / HDL代謝 / 膵β細胞 / 脂肪毒性 / ABCA1 / 細胞内情報伝達系 / インスリン分泌 / 糖毒性 / HDL / SR-BI/CLA-1 / Smad1 / insulin / PREB / 膵ベータ細胞 / 分子メカニズム |
研究成果の概要 |
糖尿病は予備軍を含めれば実に2200万人との報告され、国民病として理解されつつある。最近、インスリン分泌不全の原因として膵β細胞における糖毒性のみならず、脂肪毒性(lipotoxicity)が注目されており、グルコース感受性の低下が指摘されている。我々は、膵β細胞における脂肪毒性の細胞内情報伝達系メカニズムを網羅的に解明し、インスリン分泌不全の病態を解明してきた。AngiotensinII, TNFはABCA1遺伝子発現を抑制し、インスリン分泌不全を惹起した。逆にGLP-1は細胞内情報伝達系CaMKK/CaMKIV-PREBを介してABCA1遺伝子発現を促進し、脂肪毒性を解除した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵β細胞においては、コレステロール含量が増加することでグルコース依存性インスリン分泌が障害されることが判明した。本実験の特徴は、膵β細胞のコレステロール含量を調節するABCA1の発現調節メカニズムを解明し、加えてコレステロール蓄積によるインスリン分泌不全のメカニズムを網羅的に解析し、最終的にはHDL代謝, ABCA1代謝を賦活することによる膵β細胞の脂肪毒性解除の新たな治療ストラテージを確立することにある。本研究内容は国内外でも特異であり、今後の発展性および患者数増加からの観点からも本研究の社会的ニーズは高いと考えられる。
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