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BRCA2における新しい生殖細胞変異による遺伝性乳癌発症機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K08557
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関千葉県がんセンター(研究所)

研究代表者

中村 力也  千葉県がんセンター(研究所), その他部局等, その他 (50456026)

研究分担者 横井 左奈  千葉県がんセンター(研究所), 遺伝子診断部, 部長 (30372452)
山本 尚人  千葉県がんセンター(研究所), 乳腺外科, 部長 (40506169)
末永 雄介  千葉県がんセンター(研究所), 発がん研究グループ 発がん制御研究部, 研究員 (80581793)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード遺伝性乳癌 / 乳癌 / 遺伝性腫瘍 / BRCA2 / 卵巣癌
研究成果の概要

癌抑制遺伝子BRCA2の変異は乳癌・卵巣癌の発症率を高め、遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)を引き起こす。最近、我々は家族歴を有する乳癌患者から新規のBRCA2変異を発見した。このミスセンス変異は病的意義不明と判定されていたが、変異を持つ姉妹は乳癌を、父は膵癌と前立腺癌を発症していた。この変異はBRCA2のDNA結合に必須なドメイン上に座位していた。この新規変異はBRCA2蛋白の安定性には影響しなかったが、BRCA2の相同組み換え活性は低下させたことを、生化学的に実証した。また、ゲノム編集法を用いて新規変異を持つノックインマウスを作成したところ、1系統で卵巣腫瘍と生殖器異常を認めた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

生まれながらにBRCA2の病的変異を有することは遺伝性乳癌卵巣癌症候群の確定診断となり、体質に合った抗がん剤の選択や、将来の癌リスクに対して早期からの精密検診、高リスク臓器の予防的切除といった対処法を選択できる。本研究により、これまで病的意義が不明であったBRCA2ミスセンス変異が病的であるとわかると、本人のみならず、きょうだいやこどもが同じ体質を共有するか診断でき、癌治療の選択肢を増やしたり、将来の癌リスクに対する予防が可能になるため、癌の生存率の改善に寄与し、医療経済にも貢献すると期待される。

報告書

(4件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2022-01-27  

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